告解

from takala

世の中には種種様様な性嗜好が存在する。

女性のみならず男性の下衣どころか、体液を売るサイトも存在する。

ライブ配信型AVもある。人身売買もある。

人身売買については、日本国内でも横行している。裏社会には確かに存在する。

気の毒な人間は 目にした事が何度かある。

具体的に救える訳ではない。見れば無事を祈る位はする。

 

輪々華は一つ間違えば、裏の道に堕ちたと思っている。

義理の親が彼女の衣服を売っていた事から、考えてみる。闇で金銭貸与された場合、金利は常識外れである。彼女の義理の親は当時既に自己破産していた。ではどうなるか。

輪々華は売られていただろう。少女の相場は国で異なる。国内では二束三文であろうが、「日本産」を好む国の好事家もいる。

単純な児童虐待の問題ではなかった。何故助かったかと言えば、彼女の義理の親は障害を盾に人権屋弁護士を頼っていた。

それもまた言ってしまえば、輪々華の上の存在である神仏の助けなのだろうが、長期間こちらの実家に秘匿する形であった事も、神の御心であったと思っている。神の御心のままにと、うちの両親がその様に話していた。

因みに輪々華の家からは音沙汰無し。子供が生きようが死のうが関係無し、寧ろ野垂れ死んでくれれば教育費なり食費なりが浮く程度の考えであろう。

 

輪々華には自己が無い。善意を倍加して返そうともする。

「コンセント」 「アンテナ」という小説をご存知だろうか。性愛で他者を繋ぐ巫女の話がある。どちらの巫女も輪々華に酷似している。

そうした性のステージで彼女が活躍せずに居り、安堵している。

 未だ理解が追い付かない。彼女の存在だけは説明が出来ない。背徳を教わったが純粋なままの背徳は他に見たことがない。そもそもが背徳ではないのかも知れない。

輪々華より;

背徳でなく愛であるとの答え。