告解

from takala

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

怨念

ベッド上から動けなくなった輪々華について思う処が有る。 こちらの願が強過ぎて彼女は重病人となったのかも知れぬ。 独身時代、一室に彼女が居れば良いと願っていた。一室……ベッド上に居れば良いと。監禁しなくとも出て行かないのならば、充を選ばないので…

秘密

女の病といふものがある。今宵は明治大正時代小説風にて失礼。 残念ながら男であるのでその女の病については、実感としては理解至らず。仕組みは感覚でしかないが分かる。 この話は輪々華に題を振られた。彼女によると女は女の性に踊る時期があるそうで、彼…

愚痴2019/2/16

院内にてピアノを弾くも、輪華は息切れで唄えず。 一室で目の届く距離に彼女は居る。殆ど眠っており話が出来なくとも、手を伸ばせば触れられる。 一緒に居られる今この時も眠っている。起きて居る時に話しても触れ合っていても、何を想い何を感じているのか…

苦悩2019/1/21

猫に流され流されて幾星霜。猫の我儘に付き合う日々です。 気付けばLive配信を見守り気付けば衣類をチャリティ出品しています。本日は実家にまで行き昔使っていた私物を発掘せねばなりません。猫の命令です。 猫の命令に従う飼主。飼主とは得てしてその様な…

悪夢

蝉時雨。 彼女の他には誰も居ない。夏休み中の中学の図書館。司書室の鍵は当直の教師から、顔パスで借りる事が可能だった。学校という狭い世界では成績を始めとした、外面が全て。 足音を立てずに輪華が来る。背後から手を取る。 為されるがままにする。左手…