病院最後の夜
雪が降り積もり叙情的です。
良く設えられてあっても所詮、病院です。早めに落ち着いた暮らしをさせたい思いです。
財が築ける事は輪々華や娘の為にです。天よりの恵みです。半分は実力ですが。
輪々華の仕事を手伝えば手伝う程、更には世話をすればする程に財運がうなぎ登りです。
天に一任されたと考えています。しかし渡米しない選択。一か八か日本で手術し危篤。肝が冷えました。
彼女といる時間は静寂に近く、良質です。
離れぬ様に。二度と最期まで離れぬ様に。
縁の糸なんてものは計算し尽くして、ほどけぬ様に縛り付けておくものです。幸か不幸か輪々華は計算に弱い為、結び目の数を誤ったのであろう。猫らしく糸に引っ絡まり解けなくなっています。
解ける事はもう無いだろう。