霊名12/09
この期に及んで輪々華が大病で良かった等と、思ってしまう。
重要会議以外はほぼ四六時中、共に居られる。望んだ状況がこの形で叶ったのなら、皮肉なものである。願った対象が神でなく悪魔だったからか。しかし悔いなし。
輪々華が聖書に触れたがる。重い書物を彼女はもう持てない、だから読み聞かせている。
噛み砕いて説明せねば、初心者にはやや難しい。
受洗したいという輪々華の霊名を考えた。
基本的に霊名(洗礼名)は幼児洗礼でない限り、当人の希望制である。神父やシスターと相談する。
《御告げを受けたマリア》の意である
マリア
・アヌンチアータはどうかと尋ねた。輪々華はマリアの名を冠するべきだと考える。
頷いたので了承したのだろう。
霊名等は勝手に考え、後は聖書を読み込み朝昼夜祈ればそれで良い。教会に属さぬでも敬虔な信仰者にはなれる。
二人のみの霊名日2017/12/09