面談
告解は暫く振りです。
一昨日は面妖な夢を見たもので非常に疲弊しました。正式には夢でなく彼の世との境目での面談でした。
輪々華が自分と共に居ても良く解らない人物だ等々、言っていますが同感です。彼女に対し同じ事を思います。
恋愛の醍醐味とは相手を知って行く過程です。粗方知り尽くしたと思うと人は倦怠します。
我々は互いにそれが有りませんので、永遠に恋路をなぞれる訳です。何とも祝福されているではありませんか。
焼き殺せる程の思慕を重ねた対象が手に入った境地とは、思う他穏やかでした。否、昨年の真夏は異様でした。
涸渇していますから求めるだけです。結果的に相手が消えても良いと思っていました。自分が関与して消せるのなら本望です。
輪々華は枯れず無限の泉の様なもので、文句も言わず水を差し出すだけでした。現在は概ね満ち足りてはいます。常に水が張られていますので安らぎの中、過ごしています。
時に満杯になり溢れもしますが満足な言動が得られなければ、目減りします。満足な言動をしないのが彼女であり、そこに入込みましたので仕方ありません。
化け猫姉によると「お前はあいつを嫁にした時点で賢くない」との評定。
恋愛は賢さとは関係ありませんね。