今宵は4連投です
何故ならば暇ですので。輪々華が熱を出し寝てばかりいますので。
夜中は囁きで語り合える至福の刻と言えます。先程起きて水が飲みたいと訴えて来ましたので、エビアン投入。
『お水は甘いね』との事。通常は余程不味くない限り水の味等気にしないと思われますが、病床の者の傍に在るとはこういう事です。僅かな変化や喜びを見詰める、見直す事を指します。
水の味を気にした事がないと答えましたら、
『じゃあ口移しで飲ませてあげるよ、味が分かる様に』と来ました。お分かりでしょうか、これぞ化け猫です。
化け猫のくせに誘惑は得手な様子です。
猫が水を口に含んだ。では遠慮無く近付きます。猫、口を開いた。
『飲んじゃった!ごっめーん』
お分かりでしょうか、これぞ化け猫です。
計算ではありません。自然に飲み込んだ様です。リスタートはありません。こちらは次を待っていましたが『あ、体温計取って』。どうやら口移し企画は流れたと見えます。
こうして手玉に取られ続け、早何年目か数えるのはもう止めました。