告解

from takala

初期の会話/他

■輪々華のside B 13 years oldに対する質問に答えます。

彼女は現在と変わらない価値観です。当時より大人びた考え方、老婆の如き姿勢を見せる一方で幼児の様相もありました。

ヘルマン・ゲーリングについては話の出来る人物かどうか、リトマス試験紙の積もりでした。故に「面倒臭い」と思われた様です。

宗教家の反社会的行為については、真相解明以前の時代でしたが実に面白い事を言っていました。

〔教祖は夢を見たいんだ、虚妄(こもう・仏教用語)に浸りたいんだ、だから深く浸ってる。悪名も轟く。悪名と思ってない。夢が叶って幸せね。人間の裁きは彼にとっての裁きじゃない。でも必ず神様の世界で裁かれる。〕

神とは?と尋ねた所「T(苗字)君は神様を知ってるでしょ」と言っていました。

他、一連の事件についても思う所を話してくれました。ここらで彼女と話す事に喜びを見出だした次第ですが、話し方は気だるげでした。

気だるげな割に目を逸らさない。綿でも含んだかの様な、柔らかい相槌を打つ。彼女の相槌は受容的。面倒そうではない。

薬物、毒物については

〔どちらも同じ。毒が悪とは限らない。この世には真の悪人がいてそれはもう人じゃない。それが死んだら助かる人がいる。それの息の音を止める為に毒物を使う。そうしたら毒物はその瞬間、毒物じゃなくなって人々の助けになる。

麻酔で目が覚めない人もいる。そうしたら麻酔は、亡くなった人の大事な人から見ての毒物。〕

生物兵器については休み時間が終わり授業が始まった為、メモでの回答。

メモ1

〔開発した人が苦しむ〕

メモ2

〔意外に開発と研究と成果で、イッちゃってるかもね。サディストでね〕

メモ3

生物兵器を発明するのも、使うのも男しかいない。ばっかみたい〕

昼休みにまた話そう、と言いました。

斯くして今の関係に至ります。

 

■因みにこのメモは保管してありますが、当時の彼女の筆跡は右上がりで鋭く現在の文字と異なります。

答案等もこの筆跡でした。例の“ヨウ君”は当時の輪々華の文字を真似ていたのかも知れません。

DIDへの質問には、おいそれと回答出来かねます。尚、輪々華には質問せぬ様に願います。困惑するだけです。自分が尋ねても「わからない」と言います。真摯に尋ねていても未だに「わからない、わからない」と泣く様な話題です。

治療が完了した状態ではありますが彼女の知人の同病者の内、一人は治療完了しつつも数年間一歩も外出していないとの事。一人は夭折。一人は所在不明。いずれもWEBにて二十歳以前に繋がったそうですが彼女らは輪々華同様、医師数人の確定診断を経ています。

共通項は全員、霊視が可能な人物でもある事。これは心理学的には認められないのであろうが、能生の興味関心を引いています。

DIDにしろ霊能者にしろ騙りが多いと言えます。両者崇められる存在でないという事実を知って下さい。全く以て二次元被れが多い。輪々華は実は望んで外に出ないのだと思っています。出れば霊が寄る。依ると書いた方が良い。生者も同様。

時に突発的に外に行きますが、必要に駆られてと言った所です。

 

■元配偶者は輪々華(又はその他人格)に応えていた、それも事実だと思います。彼は再婚等とてもではないが無理です。以前の輪々華、彼が共に過ごしていた時期の彼女の記憶と暮らしています。

元配偶者は現在の輪々華を別人と捉えています。彼の思考は理解出来ます。彼を拒絶した女は愛でる対象ではない。彼がメールを綴っている相手とは、昔の輪々華です。

彼女はその上で元配偶者を支えたい様ですが、その必要はありません。放っておけば彼の望む顔をし続けますから。極力会わせません。