告解

from takala

元配偶者と輪々華との経緯(2)

タイトルから脱線します。本日はその時期にあった出来事です。

 

昨日の記事に追加します。

元配偶者は同窓会出席時フリーですので、女を捕まえて送る為に酒を飲んでいませんでした。その位分かるだろうこのすっとこどっこいが、と輪々華に当時言ってあります。表現が古いがご容赦願います。

合コン程度で出会った相手と結婚するなと言いたかったのだが、全く響かず。正確には同窓会ですし合コンだろうが何だろうが、出会いの場ではありますが。

 

元配偶者に嗜められた事が彼女の心を動かした様ですが、普通の男は「じゃあOKか」で誘いとしか取りません。その点、元配偶者は恋愛に重きを置いていたと言えますが、その後直ぐに彼女にほだされていますので考えていた事は同じです。

自分の場合は輪々華が先読みして来る、心理状態をリーディングして来るのは自然な反応であり自分自身も先読みして動くので今更、注意すべき事項ではありませんでした。

彼女には恋愛指南する人間が周りにおらず、察するに『何だかみー君はパパみたい』と思ったのであろう。彼女はファザコンです。

自分は恋愛指南はしていません。輪々華に恋愛している人間が恋愛指南しても、上手く行く訳がありません。

注;彼女の姉は妹の男関係になど、特に口出しせず。

 

さて、視てはいませんので彼らが交際中に何をしていてそうなったのかは知りません。

輪々華はやたら病院に行っていました。

『腫れて痛くて婦人科』と聞いた際には何をしたら腫れるのかと、思わず尋ねました。

どうやら彼女の姉には話をしたらしく姉によれば“流血系プレイ”との事で、だから何をしたら流血し腫れるのか?と疑問符が増えるだけでした。

最も疑問であるのは輪々華当人が、それらをデートDVに数えていない点でした。

『愛情表現』という見解に対しては当事者が言うなら仕方ありませんが、『多嘉良も同じ事をするだろう』の予知に関しては強く否定しておきました。

その様な折り、真冬の大雪の日でした。仕事帰りの輪々華が夜に電話して来ました。

『電車が180分待ち。無人駅で暖房がない』と例の如くか細い声で。

 

車もないくせに山奥まで家庭教師に行くなと言いたいが彼女はその頃、不登校等の問題がある生徒を大勢抱えており1日3人程度、土日祝日は1日4人程度、週23人程も指導していました。

地方で家庭教師だけで食って行けるのは、特殊です。しかし元配偶者は結婚したら、仕事は辞めさせると言っていました。自分もその点は賛成でした。明らかに輪々華の負担になっていました。お分かりかと思いますが占師同様、彼女は仕事をしたがっていました。

 

生徒全員が虐待被害者やら精神病やら、深刻な家庭問題の中に生きている子供でした。

これについても心配はしていました。“不良”とされる高校生男子、但し学力はそれなりに高く親を言いなりにしている奴に対して、輪々華は最も手を焼いていました。山奥の生徒であり、家は立派だが彼は母屋でなく離れに住んでいる、夜間の指導時間は二人きり、彼の指定した時間が20時から22時。学区は田舎だが一応進学校の生徒ですので、輪々華が指導していたのは英語と古典のみです。彼女に高等数学は不可能です。

田舎ですので終電が早くなくなります。逃せば帰れません。小さな無人駅周辺にビジネスホテルや旅館はありません。

バスも通らない地域です。

その頃は指導時間にPCでAV鑑賞を強要されている、

会社には話をしたが指導料が通常の3倍支払われており、そいつの母親は輪々華を強く指名しているとの事。会社が腐っています。黙認,事勿れ主義。

かねがねその家庭からは手を引けと口うるさく、助言はしていました。

その生徒宅の最寄り駅であり、駅に付属している緊急時の電話からは大きな駅の駅員より「寒いけど頑張って下さい」と励まされているという事でした。殆ど遭難者です。

元配偶者は夜中迄仕事。国道ひた走り迎えに行きました。断っておきますが車でも、大雪の中の長距離移動です。約60km先です。

辿り着いてみれば凍死の様相でした。何故か件の問題児高校生が輪々華の近くにいました。

当然ながら元配偶者(彼氏)の振りをしました。輪々華が『彼氏迎えに来たから帰るねバイバイ』と言っているのを耳にし、強く既視感が生じました。何故これが嘘なのか不思議でした。自分にとっては元配偶者の存在こそが、嘘だろうと思えました。

デジャ・ヴュというより、過去に実際にあったシチュエーションです。学生の頃にありました。

以降、そいつ(の母親)は輪々華との契約を解除。何故か母親が指導最終日に2万を彼女に包み、謝罪の手紙を同封したとの事。

 

断っておきますが自分は仕事帰り、翌日も早めに出勤せねばなりませんでした。

呼びつけて来たからには、何かはしてくれるだろうと思いました。

『遅いから泊まろうよ。お金出すから』と言って来ました。国道脇の寂れたホテルとは言えぬホテルでした。

これもどの様な積もりだったのか、読めません。帰宅が深夜であり既に疲労困憊であるから早く休みたかったのか、悪いと思って礼の積もりだったのか。

彼女のアパートと自分の当時住んでいたマンションは、市が異なります。約30km離れていました。普段の車移動なら直ぐですが。

おそらくアパートに泊めれば元配偶者に気付かれる、又は心理的に彼に申し訳ないと思ったのかも知れません。

ならば男友達とホテルに泊まろうとするだろうか。何もされないと思ったのであろうか。

 

田舎には何故、悪趣味な寂れたホテルが多いのか常々不思議です。車ごと入り、シャッターが閉じ窓もなく完全な密室。さてと思い隣を見たら意識喪失しやがっていました。

『寝たら死ぬぞ』の状況では最早なく、自分も大雪の中の運転で疲れていました。重ね重ね言いますが激務後です。朝にはまた激務が待っています。雪国出身者在住者はお分かりだと思いますが、雪道の運転は非常に神経を使います。輪々華が起きているなら鞄に常備していた栄養ドリンクでもカフェイン錠でも飲みますが、20代でも体力の限界はあります。20代の頃の方が上に気を遣い、仕事は面倒でした。

何事もなく夜は更けました。介抱して寝かせただけです。何にもしていません。自白すると寝ている所にキスはしました。勿論の事ですが1回ではありません。ここ迄来て1回では気が済みません。起こそうとし10回はしています。ほぼ死体に対しての一人相撲ですから、「何かをした」に入りはしません。

満足度0です。

むにゃむにゃ言うだけでした。殺意が沸き上がりました。反応が無い状態は最も興醒めです。流石に寝込みは襲いません。

この記事を書くに当たり、初めて当人に言いました。『減るもんじゃないから。100回でも良かったんじゃない』という事でした。

 

翌朝彼女の一人暮らしのアパートへと送り届け、そのまま仕事へ行きました。

寂れたラブホ代を女に負担させる等、沽券に関わります。大体、ホテル代が幾らかも把握していなかったのでこちらでさっさと支払いました。時間の無駄です。

当時の彼女は親友の彼女。

虚しさを覚えました。

この件がありこちらの自宅に突然、泊まる気になったのかも知れませんがそれは二年後です。

そしてこの時に何もしなかったと安心され益々、兄の様な存在と認識された模様です。

彼女の言動で首を捻る事は多々多々ありますが、この雪の日に関しては『具合が悪かったから泊まりたかった』との事。

自宅について来た日については、『水晶を見たかった、まだ夕方だし多嘉良は特に何もしないと思った』だそうだが、そんな訳がないだろう馬鹿猫。