告解

from takala

drug

シャーマニズムの中で麻薬は用いられるが、麻薬の必要なシャーマンは単なるヤク中である。

そいつはシャーマンとは言わない。幻覚を見ているだけの落伍者である。

如何に海外の規制が緩い地でも、麻薬には手を出さない。脳が蝕まれるだけであるので。

オランダに変り者の友人(医師)がいるが、同様の考え方をしている。

因みに彼は薬による安楽死推奨派である。

香雨は日常生活で酩酊している。人の、特に女の念に酔うらしい。容姿で好意を常に浴びるからして楽しそうな人生に端からは見えるが、実際は苦行である様だ。

彼には性別関係なしに、周囲の人間がこぞって寄って来る。勝手に恋愛感情を持たれる。それに可能な範囲で応える。妙なフェロモンが分泌されている様子。ホストクラブでもなく占室でもなく、ジャニーズ事務所にでも入れば良かったのではなかろうか。

香雨は一種のシャーマンであるが、芸能人にシャーマンは多い。

歌手や俳優は“何者か”を降ろして歌い、演じる。本物の俳優にとっては演技ではない。何者かにその瞬間は成っている。歌手は何者かの一時的感情に成り、歌い上げる。

シンガー・ソングライターは何らかの真実を降ろし曲を作り弾き歌い、舞踏家は神に対して踊りを捧ぐ。

彼らは一様に酩酊状態にある。トランスとも言い換えられる。特にドラッグは用いずとも。

本物の占師,祈祷師もトランス状態になるが、輪々華はほぼ常にこの中にいる。香雨より長時間。更に深く。

自分の場合は長居したくない為、必要に応じ出入りしている。輪々華が近くで共に入っているなら、抜けようとは思わない。

《この果てに》ブログ内の『名前を忘れる』という感覚であるが、あれは強度のトランス状態である。そのままであれば帰って来られず。死を迎える事となる。

輪々華の存在は天然LSDであると思って来たが、あの状態は天然ヘロインであると言い直す。最強の麻薬とされ、人の命を奪うヘロインであると。