告解

from takala

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人と人とは最終的に思念のみで対話するものだと考えている。彼女は寝たきりで良い。生きてさえ居てくれれば良い。この状態で10年生きる場合もあるという。摂理という壁紙を現代の医療は塗り替える。

話が出来る。笑いも泣きもする。視線だけでも会話は出来る。感情を出す様になった。転倒の危険はあるがトイレにも立つ。指先と唇を紫色にしてブルーベリーだけは不思議と食べる。他は食べない。鳥の様だ。

祈りの時間が長い。神々の人形を創る、全て箱に仕舞っている。突然神懸かった予言をする。水晶では視えない事を口にする。夜間や朝方に急に喋り出す光景には慣れない。シャーマンとは今この世におそらく数人もいないだろう。ここに居る輪々華を守ろうと思っている。

先々はもう人目に触れさせない。