告解

from takala

バイセクシャル

 輪華はバイセク公言しているが、実の所怪しいと思っている。彼女は真性ではない。単に同性に対応出来るだけでないか。言っては悪いが彼女は男好きだ。しかし、その様にこちらで思い込んでいるだけかも知れないのだ。本来は人間嫌いな筈だと彼女の姉は云う。それも誤りであると考えている。

 対して香雨だがこれは真性である。間違いなく両性愛者だ。そうなった経緯や理由は特に無いそうだ。敢えて分析してやるが容貌が無駄に整っている為、男女関係なく寄って来るのだろう。それを来る者拒まずであるからして、受け身なまま性癖として定着したのではなかろうか。彼は相手が男であろうが女であろうが、先導されなければ心動かぬものらしい。更に言えば「しっかり者の兄と姉が居る」との事で先導される安心感に流され、育っている。

 香雨当人の了解を得て書く。初めて記述に戸惑いつつ書くのであるが彼は、輪華になりたいと思った事があるらしい。好意に寒気を覚えたのは初である。気味が悪いのでこれ以上は書かずにおく。