告解

from takala

浄化

書くなと言われている事は諸々あるが、この際書かせて貰う。発信に際し一悶着あった事は言うまでもない。

輪々華の指導でかなり手直しした記事になる。

中学3年時。やたらと「浄化して」と要求されていた。要求よりは時に命令、又は切実な懇願だったろうか。

何らか事件が荒廃した家庭であったのだろうと、その時々で見当はついていた。輪々華が話して来れば聴いたがこちらからは、決して訊ねられなかった。聞き出しておけば良かったとは、後から何度も思った。

受け止め方が分からなかった。

ただ起きた事を聴いて、変わっただろうか。

出来たのは一時的で全面的な容認であったり、怒りの吸収であったりした。

後者は輪々華の憂晴らしだ。

虐待とは連鎖する。虐げられた者はより弱い者を虐げ、自己を回復しようとする。自分は輪々華より弱かった訳ではないが、強いと自負するならば敢えて弱い振りをする必要があった。

輪々華が「あなたを傷付けたい」と言って来たら「良い」と答えた。甘んじて受け止めた。

{そして‘心臓の真上’の記事に繋る}

憂晴らしも全面的容認だが、一時的容認は性交渉の面だ。

精神的には輪々華の深刻さ、例えば真剣にこの瞬間に向き合わねば、こいつは自殺するだろうと思わせる息苦しさを感じて気分は高揚どころか、下がって行く。

身体的には反応せざるを得ない為に、毎回アンバランスなまま過ぎて行く。

輪々華が近くにいる時はえもいわれぬ充足感があるが、近くにいない時は底知れぬ不安感があった。

彼女が突如消えた後、学校自体辞めどこかに消えた後。その時の心が割れた感覚は後にも、先にもない。心というものの位置付けも輪々華を知ってから、知った。

不甲斐ないが今も昔も輪々華の生死すら、視えない。何を考えているかも視えない。訊けば答えてくれるがとうとう先日、「何も考えていません」との内容を姉version口調で返された。

 

断っておくが男は割に繊細である。特に思春期に色々とあった為、嗜癖がおかしくなったのである。詰まる所、要因は化け猫に有。

拙い浄化が上手く行ったかどうかは、ともかくも。