告解

from takala

K

 HP内でKという友人について書いた。高校時代の友人だ。

 彼は国際結婚した事もあり他国で働いているが、一種の天才でありシャーマニズムにも詳しい。

 そのKは輪華に会った事はない。会うのが怖いのだそうだ。何か思う処があるのか尋ねたが「失礼が生じる可能性が有る」との事。

 この読者にも勘違いしている面々が在るが、我々は相対する人物を無作法に無差別にリーディングする事はない。そんな事をすれば忽(たちま)ちに疲弊するだろう。疲弊の仕方はそれぞれだが輪華の場合は失神する。自分は立ち所に眠くなる。構わず先を読むのは危険が視えた時だけだ。

 Kは友人T(自分)が輪華と同様に占術師である事を知らない。勘の優れた奴としか思っていない。

 Kは医師だ。救命救急医である。直観で致命的な疾患,外傷がたとえ隠れていても分かるのだと云う。患者が死ぬか生きるかも分かると云う。更には肉体の死と精神の死が分かるそうだ。死にたがっているが生きるだろう、生きたがっているが死ぬだろう、それらが分かると。

 昨年秋、輪華について遠方で分かるか尋ねた。対面しても分かりかねると言われた。体の状態は診察すれば分かるが、精神状態が「長い髪に隠されている様で見えない」そうだ。